絞りとは、金属板をパンチとダイスという工具を用いて、容器状の形状に製品をつくる方法です。機械を操作する方法と、実際に人が工具を持ってやる方法があります。身近なものだと、金属のコップなどにも使われている加工方法ですが、大型扇風機の通気口や、ロケットの先端などにも使われている技術です。
回転している金属板に対して、てこの原理でヘラやコマという工具を押し当てて変形させていくことを絞ると言います。大きなものだと体重を乗せて変形させていきます。どれくらい絞るかの力加減は職人さんの経験で、その誤差はなんと1ミリ程度です。
学生が実際に簡単な絞り加工で、アルミの板からコップをつくる体験をさせて頂きました。(写真参照) 操作がむずかしく、職人さんが作った見本のよう大きさや厚さにはなかなかなりませんでした。一度絞った部分は戻せないのでどれだけ職人さんの技術が優れているかよくわかりました。
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